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Web相談事例03 今の住んでいる家(持ち家)を⼈に貸して新たに家を買いたいと思っているが住宅ローンは借りられますか︖

Q.

今の住んでいる家(持ち家)を⼈に貸して新たに家を買いたいと思っているが住宅ローンは借りられますか︖

A. 回答者:ファイナンシャルプランナー 白坂大介

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの⽩坂です。
住み替えに関してのご相談ですね。持ち家の⽅が、新しい新たに持ち家を購⼊することを住み替えと呼んだりします。

住み替え時の住宅ローン

さて、まず気になっておられるのは、新しいお家の住宅ローンについてですね。
もし、今のお家での住宅ローンは借りていない、もしくはすべて完済済みの状況からであれば、特に問題になることは無いと思います。
おそらくらご相談いただいたということは、今お住いのお家での住宅ローンもある程度残っていると推察されます。
よって、今回は今のお家に住宅ローンの残債が残っているという前提でお話しさせていただきます。

⼀般的に住み替え時の住宅ローンは

住み替えのケースでは、今のお家を売却して、その資⾦で残っている住宅ローンを⼀括完済して、その上で新たに住宅ローンを借りて次のお家に住み替えるというケースが多いです。
ただし今回のケースは、今のお家を所有したまま、他⼈に賃貸をしながら、新しいお家を購⼊される計画となります。
よって、住宅ローンを⼆重で借りるという状態になります。

⼆重で住宅ローンは借りられるのか︖

住宅ローンは⼆重に借りることができるのか︖
結論から⾔えば、⼆重で住宅ローンを借りることは可能です。
ただし、⾦融機関は限られてきます。

まず⼀般論をお話しすると。
通常であれば、今回のケースはすでに住宅ローンを借りている⽅なので、借り⼊れができるのは、住宅ローンではなく、セカンドハウスローンとなります。
セカンドハウスローンは、別荘や本来の居住⽤とは別にマイホームを購⼊するために借りることのできるローンです。
また住宅ローンとは異なるため、適⽤される⾦利も割と⾼めに設定されています。
ただし、ここまでが⼀般論です。

最近では、フラット35の住宅ローンで、ある⼀定の条件を満たせば、セカンドハウスであっても、通常の住宅ローンと同じ扱いで貸してくれることになっています。

⼆重で住宅ローンを借りることのできる条件

ある⼀定の条件とは。
今回のようなケースであれば、今のお家を実際に誰かに賃貸しているということが証明できれば、フラット35の住宅ローンは、今のお家を所有したまま、新しいお家の借⼊⾦を住宅ローンとして貸してくれることになります。
さらには、この場合、住宅ローンの借⼊⾦を審査する際には、今のお家のローン返済は審査に含まれません。
どういうことかというと、通常は今の家の住宅ローンを残すということは、毎⽉の返済は継続することになります。
よって、その⽅の住宅ローンの返済能⼒を審査する場合には、新しい家の住宅ローンの返済額に加えて、その他の借⼊⾦をすべて合算して審査をおこないます。
⾞のローン返済や、奨学⾦の返還、カードローンなど、すべてを合算して、その⼈の年収に対する返済額の⽐率を審査することになります。
であれば、普通に考えれば今のお家の住宅ローンは審査の対象となるはずですが、実はフラット35のケースでは、今のお家を他⼈に賃貸するという条件であれば、今の住宅ローンの返済が無いものとして審査をすることになっています。
つまり、今回のご相談のようなケースでは、フラット35か⽐較的適しているように思いますので、フラット35での借り⼊れをメインに計画を進めてはいかがでしょうか︖

住宅ローンは「貸してくれる」=「返せる」ではない︕

最後に・・・
いつもコンサルティングで⼝酸っぱくお話しています。
決して年収だけでは適正な借⼊額はわかりません。
⾃分⾃⾝のライフプランを⽴てて、キャッシュフロー表を作成してみてはじめて⾃分の⾝の丈にあった借⼊額がわかります。

ぜひ⼀度ファイナンシャルプランナーにご相談ください。