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Web相談事例02 ⼦供の保育園から園児保険のあっせんがありました。加⼊するべきですか︖

Q.

⼦供の保育園から園児保険のあっせんがありました。加⼊するべきですか︖

A. 回答者:ファイナンシャルプランナー 白坂大介

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの白坂です。

保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校などでは、入園・入学のタイミングで「園児保険」「学生総合保険」「こども総合保険」などの案内を受け取ることがあります。

保護者の方からすると、

  • 学校や園から案内されたものだから入った方がいいの?
  • みんな加入しているのかな?
  • 入らないと、もしものときに困る?
  • すでに入っている保険と重複しない?

と迷われる方も多いと思います。

結論(先に知りたい方へ)

園や学校から案内される保険は、必ず加入しないといけないものではありません。

ただし、補償内容によっては、家庭によって加入する価値がある場合もあります。

判断のポイントは、「すでに入っている保険と重複していないか」「本当に必要な補償か」を確認することです。

まずは、どんな保険なのかを確認しましょう

園や学校から案内される保険は、一般的には「傷害保険」や「学生総合保険」に近い内容であることが多いです。

傷害保険とは、簡単にいうとケガに備える保険です。

ただし、商品によっては、ケガだけでなく、病気の入院・手術、個人賠償、扶養者の死亡時の補償などがセットになっていることもあります。

主な補償内容は、次のようなものです。

園児保険・学生総合保険などでよくある補償

  • 個人賠償責任補償
  • ケガによる入院・手術・通院の補償
  • 病気による入院・手術の補償
  • 死亡保障や扶養者の死亡時の補償
  • 先進医療などの補償

その1:個人賠償責任補償

まず確認したいのが、個人賠償責任補償です。

これは、日常生活の中で他人にケガをさせてしまったり、他人の物を壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負った場合に備える補償です。

たとえば、次のようなケースです。

  • 遊んでいるときに、誤って友達にケガをさせてしまった
  • お店の商品を子どもが壊してしまった
  • 自転車で人にぶつかり、相手にケガをさせてしまった
  • ボール遊び中に、他人の車や窓ガラスを壊してしまった

特に自転車事故などでは、損害賠償額が高額になるケースもあります。

そのため、個人賠償責任補償は、子どものいる家庭では非常に重要な補償のひとつです。

ただし、ここで大切なのは、この補償はすでに別の保険についていることが多いという点です。

個人賠償は、火災保険や自動車保険に付いていることがあります

個人賠償責任補償は、園や学校の保険に入らなくても、すでに加入中の火災保険や自動車保険に特約として付いていることがあります。

特に確認したいのは、次の保険です。

  • 自宅の火災保険
  • 賃貸住宅の火災保険
  • 自動車保険
  • 自転車保険
  • クレジットカード付帯保険

個人賠償責任補償は、本人だけでなく、配偶者や同居の家族、別居の未婚の子どもまで補償対象になることが多いです。

そのため、すでに家族全体をカバーできている場合、学校で案内された保険の個人賠償部分は重複する可能性があります。

確認ポイント

園や学校の保険に加入する前に、まずは火災保険や自動車保険に「個人賠償責任補償」が付いていないか確認しましょう。

すでに十分な補償がある場合、重複して加入する必要性は低くなります。

その2:ケガの入院・手術・通院補償

次に、子どものケガに対する補償です。

子どもは遊びやスポーツ、通園・通学中などにケガをすることがあります。

園や学校から案内される保険では、ケガによる入院・手術・通院に対して、日額いくら、または手術1回につきいくら、という形で保険金が支払われることがあります。

たとえば、骨折をして通院が長引いた場合や、スポーツ中のケガで手術が必要になった場合などには役に立つことがあります。

ただし、子どもの医療費については、自治体の医療費助成制度がある地域も多く、実際の自己負担がそれほど大きくならないケースもあります。

そのため、ケガの補償については、

  • 子どもがスポーツをしているか
  • ケガのリスクが高い生活環境か
  • 通院時の交通費や親の付き添い負担まで考えるか
  • すでに共済や医療保険に加入しているか

を確認したうえで判断するとよいでしょう。

その3:病気の入院・手術補償

商品によっては、ケガだけでなく、病気による入院や手術も補償されることがあります。

ただし、病気に関する補償では、単なる風邪や通院だけで保険金が出るわけではありません。

多くの場合、入院や手術を伴う病気が対象になります。

すでにお子さんが医療保険や共済に加入している場合は、病気の入院・手術補償が重複している可能性があります。

反対に、お子さんの医療保障がまったくない場合は、最低限の補償として検討する余地はあります。

その4:死亡保障や扶養者の補償

その他の補償として、子どもの死亡保障や、扶養者に万が一のことがあった場合の補償が付いている商品もあります。

ただし、子どもの死亡保障については、一般的に大きな金額を準備する必要性は高くありません。

一方で、親に万が一のことがあった場合の教育費や生活費への備えは重要です。

この部分については、園や学校の保険で考えるよりも、家庭全体の生命保険や収入保障保険などで考える方が整理しやすいです。

団体保険に入った方がよいケース

では、園や学校から案内される保険に加入した方がよいのは、どのようなケースでしょうか。

加入を検討してもよいケース

  • 子どもの医療保険や共済に入っていない
  • 個人賠償責任補償がどこにも付いていない
  • 子どもがスポーツなどでケガをする可能性が高い
  • 保険料が手頃で、必要な補償だけを確保できる
  • 個別に保険を探す時間がなく、最低限の備えをしたい

特に、個人賠償責任補償がまったくない場合は、何らかの形で備えておくことをおすすめします。

ただし、その場合でも、必ずしも園や学校の保険である必要はありません。

火災保険や自動車保険に特約として付ける方が、家族全体をカバーできて保険料も抑えられる場合があります。

無理に入らなくてもよいケース

反対に、無理に加入しなくてもよいケースもあります。

加入の必要性が低いケース

  • 火災保険や自動車保険に個人賠償責任補償が付いている
  • 子どもがすでに医療保険や共済に加入している
  • 補償内容の多くが現在の保険と重複している
  • 家計全体で見ると保険料負担が大きくなっている
  • 補償内容をよく理解しないまま加入しようとしている

園や学校から案内されると、「入っておいた方が安心かな」と感じやすいものです。

しかし、すでに同じような補償に入っている場合は、保険料を二重に支払うことになってしまいます。

よくある勘違い

園児保険・学生保険でよくある勘違い

  • 学校や園から案内されたものだから、加入が必須だと思っている
  • みんな入っているから、自分も入らないといけないと思っている
  • 入らないと、学校生活で何か不利になると思っている
  • 補償内容を確認せず、「安いから」と加入している
  • すでに加入している保険との重複に気づいていない

園や学校から案内される保険は、多くの場合、任意加入です。

加入しないからといって、園や学校生活に不利益があるものではありません。

大切なのは、周りに合わせて加入することではなく、ご家庭にとって必要な補償かどうかを判断することです。

加入前に確認したいチェックリスト

加入するか迷ったときは、次の順番で確認してみてください。

加入前チェックリスト

  1. 案内された保険の補償内容を確認する
  2. 個人賠償責任補償が付いているか確認する
  3. 現在加入中の火災保険・自動車保険を確認する
  4. 子どもの医療保険・共済の有無を確認する
  5. 補償が重複していないか確認する
  6. 保険料に対して必要な補償かどうか考える
  7. 必要な補償だけを別の方法で準備できないか比較する

この手順で確認すると、「なんとなく不安だから加入する」という判断を避けやすくなります。

ここまで確認しても判断に迷う場合は、一度家計全体の保険を整理すると、より納得感のある判断ができるようになります。

保険を家計全体から見直したい方はこちら

まとめ:加入する前に、まずは現在の保険を確認しましょう

園や学校から案内される保険は、決して悪いものではありません。

団体扱いで保険料が比較的手頃なものもありますし、必要な補償がうまくまとまっている場合もあります。

ただし、すでに火災保険・自動車保険・医療保険・共済などで同じような補償に加入している場合は、重複している可能性があります。

FPからのひとこと

園児保険や学生総合保険は、「入る・入らない」だけで考えるのではなく、まずは家計全体の保険状況を確認することが大切です。

必要な補償が不足していれば加入を検討し、すでに十分な補償があれば無理に追加する必要はありません。

保険は、不安だから増やすものではなく、必要なリスクに対して過不足なく備えるものです。

お子さんの保険について迷ったときは、現在加入している保険の内容を一度整理してみましょう。

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