ご相談事例

20代半ば、初めての定期預金を検討中!300万円の最適な運用方法を教えてください

(吹田市 Nさま)
家計管理資産運用
お客様の問題点は?

貯金はできたけど、300万円をどう運用すればいい?

今回ご相談いただいたのは、20代半ばのNさまです。

これまで本格的な資産運用をした経験はなく、コツコツ貯金を続けてきた結果、少しまとまった余裕資金ができてきました。

そこで考えていたのが、「まずは定期預金を始めてみよう」ということ。

約300万円を、100万円ずついくつかに分けて預けることをイメージされていました。

20代半ばの相談者がFPに300万円の運用について相談し、定期預金・個人向け国債・不動産特定共同事業・一時払保険・NISAを比較しているイラスト

「お金を増やしたい気持ちはある。でも、できればマイナスにはしたくない」

NISAなどの投資にも興味はあるものの、価格が上下することには不安があるとのことでした。

一方で、この300万円は完全な老後資金というわけではありません。

今すぐ使う予定はないものの、今後、車を購入するときの頭金などに使う可能性もあるとのこと。

A様自身も、

「自分で調べて始めるより、どんな選択肢があるのか一度聞いてから考えたい」

ということで、今回ご相談いただきました。

※本記事は実際のFP相談をもとに、個人が特定されないよう氏名・年齢・金融機関名などの一部を変更・再構成しています。

実際に行ったアドバイス

定期預金だけで決めず、5つの選択肢を比較しました

まず確認したのは、「どの商品が一番増えるか」ではありませんでした。

最初に整理したのは、この300万円を「いつ使う可能性があるのか」ということです。

近い将来に使う可能性があるお金と、10年以上使わないお金、そして老後まで積み立てていくお金では、同じ300万円でも適した置き場所は変わります。

そこで今回は、定期預金だけでなく、いくつかの選択肢を一緒に比較しました。

定期預金

元本割れを避けながら、比較的分かりやすく管理できるのがメリットです。一方で、大きく増やすことを目的とした商品ではありません。

個人向け国債などの国債

リスクを抑えて運用したい場合の選択肢になります。期間や金利、途中で資金が必要になった場合の条件などを確認して選ぶ必要があります。

不動産特定共同事業

少額から不動産へ投資できる仕組みです。預金や国債より高い収益を期待できる商品もありますが、元本保証ではなく、物件や運営会社のリスクもあります。

一時払保険

まとまった資金を中長期で置きながら、運用と死亡保障などを組み合わせられる商品があります。ただし、短期間で解約すると不利になる場合や、商品によっては金利や為替の影響を受ける点に注意が必要です。

NISAを使った積立投資

A様はまだ20代半ばです。老後までの時間を長く取れるため、300万円を一括で投資するのではなく、毎月少額ずつ積み立てていく方法もご説明しました。

今回のポイントは、「300万円を全部同じ商品に入れなくてもよい」ということでした。

たとえば、近い将来に使う可能性がある分は流動性を重視し、長期間使わない分だけを中長期の商品で運用する。

老後資金については、今ある300万円とは別にNISAで毎月積み立てていく。

このように、お金の目的と時間を分けて考える方法をご提案しました。

また、現在加入中の保険についても一緒に確認しました。

主に医療保障を目的とした契約で、現時点では大きな死亡保障を急いで追加する必要性は高くないと整理しました。

一時払保険を使う場合も、「保険だからおすすめする」のではなく、長期間使わない資金であることや、保障を持つ意味がA様に合っているかを確認してから考えることが大切です。

アドバイスの結果

“何を買うか”より、“いつ使うお金か”が見えてきました

面談前は「まず定期預金をしてみよう」というイメージだったA様ですが、今回の相談を通じて、定期預金以外にもさまざまな選択肢があることをご理解いただきました。

そして、どれか一つが絶対に優れているのではなく、

  • いつ使うお金なのか
  • 途中で現金が必要になる可能性はあるのか
  • どこまで値下がりを受け入れられるのか
  • 保障も必要なのか

によって、選ぶ方法が変わることを整理できました。

今回の面談では、300万円のすべてを一つの商品へ入れることは決めていません。

国債と中長期の商品に分ける方法などを一例として検討しながら、NISAについては別途、少額から積立を始める方向で考えていくことになりました。

「自分ひとりでやることはたぶんないと思うので、今後もサポートしてほしい」

とのお話もあり、今後は証券口座の準備を進め、NISAの具体的な積立方法も一緒に考えていく予定です。

今回の相談で一番大きかったのは、「何を買うか」が決まったことではありません。

自分のお金を、使う時期や目的によって分けて考えるという判断軸ができたことだと思います。

同じお悩みや問題を抱えていらっしゃる方へ

元本割れが不安な方こそ、まずはお金の目的を整理しましょう

白坂 大介

最近は預金金利も以前より上がり、「普通預金のままでよいのか」「定期預金をした方がよいのか」と考える方も増えています。

定期預金は、投資経験のない方にとって分かりやすく、有力な選択肢の一つです。

ただし、大切なのは「定期預金が良いか悪いか」ではありません。

そのお金をいつ使うのか、どれくらいの期間なら置いておけるのか、どこまでリスクを取れるのかによって、定期預金、国債、保険、NISAなどの使い分けは変わります。

FP 白坂からのメッセージ

私たちのFP相談では、最初から特定の商品をおすすめするのではなく、まずお金の目的と期間を整理したうえで、複数の選択肢を比較していきます。

「貯金はできてきたけれど、このまま銀行に置いておくだけでよいのかな?」

「投資も気になるけれど、いきなり大きなリスクは取りたくない」

そんな段階でも、もちろんご相談いただけます。

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今回のご相談で比較した選択肢について、それぞれの特徴やリスク、向いている保有期間を「家計の知恵袋」で詳しく解説しています。


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