気づけば保険契約が10件以上…それ、本当に“資産形成”ですか?
(大阪市 K様)気づけば保険が10本以上。すべて“運用目的”で加入されていました
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの白坂です。
今回は、実際にご相談いただいた事例の中から、「保険で資産形成をしていたご家庭」のケースをご紹介します。
保険そのものが悪いわけではありませんが、使い方を少し間違えてしまうと、知らないうちに遠回りになってしまうこともあります。
同じような状況の方にとって、ひとつの気づきになれば幸いです。
✔ こんな状態になっていませんか?
- 気づけば保険の契約がいくつもある
- 内容をすべて説明できない
- 「なんとなく良さそう」で続けている
今回ご相談いただいたのは、30代後半のご夫婦です。
資産形成への意識は非常に高く、毎月の積立もきちんとされていましたが、その中身を確認させていただくと、ほとんどが保険商品でした。
- ■ドル建て一時払い終身保険
- ■円建て終身保険(平準払い)
- ■変額保険
- ■一時払変額個人年金
など、世帯全体で10証券以上の契約にのぼっていました。
お話を伺うと、「保障が必要だから」というよりも、
「運用といえば保険だと思っていた」
という認識で、提案を受けるままに加入してきたとのことでした。
また、NISAでの積立もされていましたが、全体のバランスや役割分担については特に意識されていない状態でした。
まずは“目的の整理”からスタートしました
このようなケースでは、まずはお金の役割を整理することが重要です。
具体的には、以下のような観点で一緒に整理していきました。
- 保障として本当に必要な金額はいくらか?
- 資産形成として増やしたいお金はいくらか?
- それぞれに適した手段は何か?
その上で、保険の特徴についても丁寧にご説明しました。
今回のポイント
問題は「保険が多いこと」ではなく、
「目的と手段が整理されていないこと」です。
保険は「保障」と「運用」が一体になっている商品が多く、安心感がある一方で、コスト構造が分かりにくく、目的が曖昧になりやすい側面もあります。
すでにNISAで積立をされている状況も踏まえ、
「運用の役割をすべて保険で担う必要はないのではないか」
という視点をアドバイスさせていただきました。
“なんとなく加入”から“納得して選ぶ”へ変化されました
お話を重ねる中で、ご夫婦の中でも少しずつ考え方に変化が見られました。
すべてを一度に見直すのではなく、まずは新規加入をストップし、現在の契約の役割を整理するところからスタート。
その結果、
- 保障として必要なもの
- 運用として考えるべきもの
が明確になり、今後の方向性についても納得感を持って整理することができました。
少し整理するだけで、選択肢は大きく変わります。
今のままでいいのか、一度立ち止まって考えてみることも大切です。
「なんとなく良さそう」で選んでいた状態から、
「自分たちで理解して選ぶ」状態へ
変わっていかれたのが、とても印象的でした。
保険が多いこと自体が問題ではありません
✔ 実はこういったご相談、とても多いです
「気づけば保険がいくつもある」
「よく分からないけど、そのまま続けている」
このような状態は、決して珍しいものではありません。
今回のケースでお伝えしたいのは、
「保険が悪い」という話ではないということです。
実際に、保険でしかカバーできないリスクもありますし、必要な場面もたくさんあります。
ただし、
「何のために入っているのか分からない」
「気づいたら保険ばかりになっている」
という状態は、一度立ち止まって整理してみる価値があります。
資産形成にはさまざまな手段がありますが、大切なのは
「目的に合った手段を選べているかどうか」です。
少し整理するだけで、選択肢が広がることも少なくありません。
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もしご自身の状況について一度整理してみたいと感じられた方は、お気軽にご相談ください。


